お客様インタビュー vol.1

 

離婚にあたり公正証書での離婚協議書を作成された横浜市緑区の橋下さき(仮名|40 代)さま

 

こんにちは、行政書士未来タクトの代表、安藤優介です。
今回ご紹介させて頂く橋下さき(仮名)さまは、神奈川県横浜市緑区在住・40代の会社員さんでいらっしゃいます。

橋下さまは離婚されるにあたり公正証書での離婚協議書を作成されました。

このページでは橋下さまからご許可を頂いた上で、離婚協議書が必要となった経緯から離婚が成立されるまでの過程をインタビュー形式で詳しくご紹介させて頂きます。

現在の橋下さまは2人のお子様と共に新しい生活をスタートされておられます。

※インタビューは公正を期すため、専門の会社に行って頂きました。

 

離婚の理由
「仕事が長続きしない前の主人に堪忍袋の尾が切れまして…」

まずお伺いします。橋下さんはなぜ離婚される事になったのですか?

橋下さま 前の主人はあまり働かないと言うか勤めてもすぐ辞めちゃったりで、ずっと収入が安定しない人だったんですよ。結婚して18年だったのですが「これ以上一緒の生活は続けられないな」と。生活が安定しないので仕方無く私もずっと働きに出てましたけど「もう私の堪忍袋の尾が切れましたよ」という事ですね。

それですぐに離婚されたのですか?

橋下さま いえ。離婚の話自体は去年(2016年)の12月に持ち上がってたんですが、子供(高校3年生)が学校を卒業するまで名前を変えたく無い希望がありまして3月まで待つ事にしました。なので12月時点で別居だけしまして、子供が高校卒業したら届けを出して正式に離婚する予定だったんです。下の子もいるんですけど、その子の事まで考え出すと話が進まないので。
離婚協議書が必要になったワケ
「約束していた別居中の生活費を前の主人が入れてくれなかったので…」

安藤先生に相談される事になったのは何故ですか?

橋下さま 別居する時に「生活費として毎月これくらいはお金を入れるよ」という約束で別居したのに、いきなり初月からお金を入れてくれなかったんです。それで「やっぱクチ約束じゃダメだな」「約束事はキチンと書類に残しておかないとダメだ」と。インターネットで調べたら、離婚協議書という書類がどうもそれらしいと。それを公正証書というカタチにすると差し押さえまで出来るという事を知ったんですよね。「これを作れば否応無しに払ってくれるんじゃないか」って。調べてみると自分ではちょっと作れそうもないと分かったんですよね。知識も無いですし。「とにかく専門家さんに相談しなきゃダメだ!」って、それで安藤先生のところへご相談に伺ったというワケなんです。
弁護士ではなく行政書士に依頼したワケ
「弁護士さんは着手金だけで何十万円も…」

安藤先生をどうやって見つけられたのですか?

橋下さま 最初は弁護士さんにお願いしようと思ったんです。インターネットで調べてたんですけど費用が結構お高いという事が分かりました。相談は無料なんだけど、実際にお願いするとなると結構なお金が。着手金だけで10万とかでしたから。交渉もお願いするとまた10万とか。離婚成立した場合の報酬金が取れた金額の10%とか。一体いくら取られちゃうんだろうって。「慰謝料を一括現金で何百万も貰えるなら弁護士さんでもいいかな」って思ったんです。でも分割になるのは目に見えてたので「ちょっと弁護士さんにお願いするのは無理だなぁ」って。それで更に調べていたら、行政書士さんでも出来るという事が分かりまして。それでまた探しましたら安藤先生のホームページに行き着いたというワケなんです。「仲町台だったら行った事あるし、行くのも苦にはならないな」と思って、それで気軽に電話させて頂きました。

安藤先生のところの費用は問題無かったのですか?

橋下さま もちろん費用は確認した上でお電話させて頂きました。着手金も報酬金も必要無くて、支払いも最後で良かったんですよ。お支払いは結局10万円しなかったです。
安藤優介行政書士 ウチは10~12万円のコミコミ一式の定額サービスです。弁護士さんと比べるとかなりお安いですが、書類をお作りするだけですのでね。着手金も報酬金も頂いてませんよ。
公正証書での離婚協議書とは
「約束を守ってもらえない場合に差し押さえができる書類です」

安藤先生、離婚協議書ってどういうモノですか?

安藤優介行政書士 離婚手続きは離婚届に名前書いて判子押して役所に提出すれば成立なんですけど、離婚されるにあたっての条件を決める必要がありますでしょ。いわゆる慰謝料とか財産分与とか。あと親権ですね。親権は離婚届に記載するのでいいんですけど、お金の事とかはクチ約束だけだと守ってもらえない可能性があるので、約束した事を証拠として残す書類が離婚協議書です。それを公証役場という役所で公正証書というカタチにしてもらうと、万が一約束が守られない場合には差し押さえまで出来るようになるんです。

差し押さえというのは誰が何を差し押さえるのですか?

安藤優介行政書士 一般的には預金とか給料ですよね。裁判所に申立すると裁判所が差し押さえしてくれます。モノを差し押さえしてもお金になるものなんてないでしょうからね。不動産はあるかもしれないですけどね。
初めて電話した時の安藤先生の対応
「相談日を仕事してる私の都合に合わせてくれた。すごく好印象。」

最初に電話された時の安藤先生の印象は?

橋下さま 電話してみたらすごく感じが良かったですね。「それじゃぁ無料相談に一度おいで下さい」とおっしゃって頂けて。日時も私の都合に合わせてくれたんですね。私の仕事が休みの日にして下さったり、時間も私に合わせて融通きかせて下さったり。なのですごく好印象でした。
区役所の無料相談を利用しなかったワケ
「時間も短く、何ヶ月も待たされる。日程も融通きかない。」

区役所の無料相談みたいなのは無かったですか?

橋下さま ありましたけど、私の仕事の休みと合わなくて利用できないんですよね。仕事をしている私にはとても使い辛いんです。30分くらいしか時間取ってもらえませんし。何ヶ月待ちとか言われますし。実際に離婚協議書を作ってくれるワケでもないですし。

区役所の無料相談って仕事している私には使い辛かったのよねぇ…。

初回相談時の安藤先生の対応
「とても話し易い方で、思い切り私の想いをぶつけてしまいました(笑)」

初回相談の時はどんなお話を?

橋下さま 最初に相談に来させて頂いた時は私がカッカカッカして興奮状態だったので、ガァ~~ってまくし立てるように話してしまったと思います(笑)前の主人に対して「もぉ~~~!」ってなってて(笑)「どうにかしなきゃ!」って怒り気味で、思い切り安藤先生にぶつけてしまったんですけど。あはは(笑)
安藤優介行政書士 わぁぁ、ご苦労されてるんだなって思いましたね(苦笑)
橋下さま とにかく言いたい事をぶつけさせて頂いて、最後に安藤先生から「でもご主人からの慰謝料はアテにはせず、ご自分でお子様を育てながら生活して行く事もキチンと考えた方がいいんじゃないですか?」と言われて、ス~っと気持ちが落ち着いた感じがしました。それまでは「絶対貰わなきゃ!」「絶対に取り返さなきゃ!」って怒りで満ちてましたけど、怒りを吐き出した後に先生にそんな事を言われて「あんな人のお金をアテにしてちゃダメだな」ってちょっと冷静になれました。「だけど貰うものは貰わなきゃ。その為の書類はお願いします。離婚協議書作って欲しいんです!」って。

先生とお話されるのに緊張しなかったのですか?

橋下さま 来るまでは凄く緊張してましたよ。緊張してたんですけどお会いしてみたら何でも聞いて下さる感じだったので、ガァ~~~っとヒートアップしちゃったんですよね(笑)言い切った、全部出し切った感じがしましたね。とても話し易い方でした。

ついついヒートアップしちゃって。安藤先生、あの時はゴメンナサイね。

 

安藤先生からのアドバイス
「旧姓に戻すデメリット。養育費と慰謝料で貰える金額が違う事。」

安藤先生から何かアドバイスはありましたか?

橋下さま 旧姓に戻そうと思ってましたが、安藤先生からのアドバイスで旧姓に戻すと面倒臭い事が色々と発生すると分かりました。免許証とか銀行の通帳とか、保険証やカード関係、子供の学校関係、全部全部変更しないとイケナイって。「あぁ、そこまで全然考えてなかったなぁ」って。「仕事関係でも名字が変わるのって面倒臭いよなぁ」って。自分の感情だけで同じ名字を名乗りたくないだけだったので、アドバイス頂いて「このままの名字で行こう」と気持ちが変わりました。それで子供の卒業(3月末)まで待たなくてよくなりました。
他にもお金は養育費として貰った方がいいのか、慰謝料というカタチで貰った方がいいのか、最初の相談の時にパっと計算して下さったんですよ。養育費だと子供が20歳になるまででしょ。貰える金額に差が出る事を教えてもらいました。
安藤優介行政書士 養育費ってお相手の収入状況によっては減額が認められてしまう事もあるんですよ。
離婚協議書の作成手順
「ご夫婦で話し合って頂き、それを私(行政書士)が書類にまとめ、公証役場で公正証書にしてもらいます。」

離婚協議書の作成はどのように進めるのですか?

安藤優介行政書士 作るにはどういう内容にするかが問題でしょ。そもそも本当に離婚するのか。協議書を作る事に同意して下さるのか。和解金をいくらにするのか。どのようにお支払い頂けるのか。親権者は奥様で良いのか。変更通知義務、これは万が一に備えてお相手の住所や勤務先が変わった際に必ず知らせるとお約束頂く事なんですけどね。などなど、紙に書いて橋下さまにお渡しさせて頂きました。「これを持ってご主人とまず話をしてきて下さい」と。
橋下さま 前の主人は内容にも協議書を作る事にも納得してくれたので、改めて安藤先生の事務所にお伺いして「これで協議書を作ってください」ってなったわけです。
安藤優介行政書士 お相手の意思が確認できて内容も決まりましたら、私の方で離婚協議書の下書きを作ります。ウチでは「概案(がいあん)」と呼んでおります。この概案を持って私が公証役場に出向きまして公証人と呼ばれる先生に清書をして頂きます。この清書はまだ「公正証書」ではなくて「文案」と呼びます。文案が出来ましたらご夫婦揃って公証役場に行ってもらって「この内容でOKです」と公証人の先生の前で意思表示して頂きますと文案に『公証』という印が押されまして、晴れて公正証書になるという流れです。
公証役場へは夫婦で行かないとダメなのか
「代理人に行ってもらう事が出来ます。多くは代理人を立てています。」

公証役場へは夫婦で行かないとダメなのですか?

安藤優介行政書士 いえ、必ずしもそうではありません。代理人に行ってもらう事も出来るんです。「この内容で離婚協議書の公正証書を作る事に同意します」という委任状をご夫婦それぞれから頂いて、前のご主人の代理人を私が、橋下さまの代理人は私が手配したもう1人の行政書士にやってもらいました。ですので私ら2人の行政書士が行きまして、ご夫婦で公証役場に行ってもらったワケではありません。実際には代理人を立てるケースがほとんどです。行政書士には守秘義務がありますので協議書の内容が外に漏れる心配はありません。
委任状を書いて頂く段階で前のご主人からは離婚協議書の内容に最終的に同意して頂いたという事になります。
橋下さま おかげで会いたくも無い人と一緒に行かずに済みましたし、公証役場は平日の日中なのでお互い時間的にも難しかったですからね。とても助かりました。
安藤優介行政書士 これにて離婚協議書の作成は完了。今年(2017年)の2月10日です。離婚届けを出されたのが2月14日。離婚協議書は離婚届を出す前に作る方がいいんです。離婚成立した後だと相手に協力してもらえない可能性があるので。
離婚協議書が完成しての感想
「これでやっと安心して離婚届が出せる!」

公正証書が出来上がってきた時の感想は?

橋下さま 「これでやっと、やっと離婚届が出せる!」って思いましたね(笑)これが無いから出すに出せなかったんですから。「もし払わなかったら差し押さえしてやる!」って。あはは(笑)もう安心して離婚届を役所に出しました。協議書が出来たらすぐに出しましたよ。これ以上引っ張る理由はないですし。

出来上がった公正証書はどのように保管するのですか?

安藤優介行政書士 原本は公証役場にあります。橋下さまと前のご主人も控えを持たれてますが、必ずしも当事者が厳重に保管している必要はないと思います。離婚協議書が必要になるのって差し押さえの時だけですしね。
離婚届を出せば全て完了なのか
「子供の戸籍変更手続きが必要です。」

これにて離婚に関する手続きは全て完了でしょうか?

安藤優介行政書士 いえ。あとはお子様の戸籍を変更しないといけません。橋下さまの新しい戸籍にはお子様が入っていないんですよ。親権者である橋下さまの戸籍にお子様が自動的に移るワケじゃないんです。元々は前のご主人が筆頭になってる戸籍に橋下さまもお子様も入っていて、離婚されたので橋下さまは抜けて新たに自分の戸籍が出来るわけなんですけどね。カタチ上は前のご主人の戸籍から橋下さまだけが抜けた状態になってるんですよね。お子様の戸籍は前のご主人の戸籍の中に入ったままなんですよ。なので親権を取られた橋下さまの方の戸籍に移す必要があると。戸籍には「夫婦離婚につき親権者は誰それ」って親権を誰が持っているかは載るので移さなくても大きな問題があるワケではないんですけど、何か気持ちが悪いでしょ。

お子様の戸籍は簡単に移せるのですか?

安藤優介行政書士 お子様の戸籍を移すには家庭裁判所で「子の氏の変更許可」という手続きが必要になります。橋下さまの場合は名字が変わるワケではありませんが、お子様の戸籍を移す場合には「子の氏の変更許可」が必要になります。
お子様の戸籍変更手続きも安藤先生がしてくれるのか
「代行はできませんが、アドバイスやサポートはさせて頂きます。」

お子様の戸籍変更手続きも安藤先生がして下さるのですか?

安藤優介行政書士 いえ。これは司法書士の先生の分野なので私は代行できません。でもこれは簡単な手続きですので書類の書き方をアドバイスさせて頂いて、必要書類一式を裁判所に郵送して頂くだけで良いのです。なのでサポートはさせて頂きます。特に問題無ければ1週間ほどで家庭裁判所から「戸籍を移してOKですよ」という書類が戻ってきますので、それを持って区役所に行って頂くと。役所としては裁判所の許可が無いとできないという事らしいです。ここまでお手伝いさせて頂いて私の仕事は一段落、離婚に関する手続きは全て終了です。
橋下さま 母子家庭になるから母子手当ての申請とか、児童手当の振込先が前の主人になってるのを私の方に変えてもらったりだとか、そういう手続きは全部私が。母子手当ては収入制限があるのでまだ貰えなくて、6月になったらまた役所に行く予定です。まぁとりあえずは一段落ですね。
離婚が成立しての感想
「スッキリ。イライラが無くなり子供の事に集中できます。」

離婚が成立していかがですか?

橋下さま スッキリしましたね。これからは1人で2人の子供を見ないとイケナイので、不安が無いワケではないですけどね。イライラしていた事は無くなったので、子供に集中できるようになったのは良かったですよね。これが1番大きいです。私の場合は離婚協議書の公正証書があったからこそ安心して離婚が出来たと思います。
あと自分が離婚してから周りの人も結構離婚していたという事実を知りましたね。「実は私もなのよ」って。
安藤先生の仕事ぶり
「逐一メールで連絡を下さったので、安心していられました。」

安藤先生の動きはいかがでしたか?

橋下さま 私が忙しくて中々コチラにお邪魔できなくて、でも逐一メール(PC)で報告を入れて頂けてたので良かったです。「今こういう状況です」「今こういう書類が出来てますよ」「これするのにもうちょっとお時間ください」とか。ずっと連絡無いと不安になりそうですけど、頻繁に連絡下さったので安心していられましたよね。
最初に相談に伺わせて頂いた後で前の主人と話合いをしないといけなかったんですけど、年末だったりして中々会えなくて話が進んでない時でも「大丈夫ですか?」とかメールで気に掛けてくださって。とても心強かったです。

もし周りの人から離婚協議書の相談をされたら安藤先生をご紹介されますか?

橋下さま はい。ご紹介させて頂きますね!
安藤優介行政書士 ありがとうございます(嬉)

 

橋下さん、本日はお忙しいところご協力ありがとうございました。

 

今回ご依頼頂いた業務

離婚協議書作成、離婚公正証書作成支援

 

詳しい業務内容

ご相談時

ご依頼後~概案作成まで

離婚公正証書文案作成~離婚公正証書完成まで

離婚公正証書完成後

 

◆インタビュー年月日:平成29年4月2日(日)
◆インタビュー場所 :行政書士未来タクト
※本紙記事の内容は、全て取材時点での情報です。

 

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